体外受精の流れ

体外受精の流れ

体外受精の工程はかなり複雑だと言われています。まず、排卵直前の成熟した卵子を採取し、事前に採取しておいた精子と専用容器のなかで受精させます。卵子を採取するため、月経の直前から様々な薬を投与して質の良い卵子を確保するための準備をしていきます。卵子の大きさが直径18ミリ近くになると、最終段階としてHGCという薬を投与します。この薬を投与してから34時間経過すると卵子が受精可能な状態になるのです。採取した卵子はすぐ使用できるわけではなく、培養液の中で5時間ほど培養し成熟させます。

 

精子の採取は受精の2時間ほど前に採取しますが、採取した精子はば培養液を加え、遠心沈殿という方法を活用し濃縮させます。これは精子の機能的成熟を完了させるために必要な作業です。さらに良く動く精子を集めて濃度を濃くしていきます。これらの卵子と精子を培養液で10時間以上培養すると受精が起こるというわけです。

 

その後、受精卵が2つから8つに細胞分裂したところで、子宮内に移植します。分割と細胞質が均等なものが良い受精卵とされており、それらを胚移植に使用します。胚移植は、注入用のカテーテルを使用し、少量の培養液と一緒に子宮のなかに戻されます。受精卵の着床率を少しでもアップさせるために、複数の胚が移植されますが日本では3個までと決められています。以上の工程は、一般的なものを紹介しましたが、病院によって体外受精のステップには様々な工夫がおこなわれています。

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